理事長所信2010


2010年度社団法人八重山青年会議所
理事長所信
理事長 漢那 憲隆

スローガン
心の月を立て、八重山の未来へ貢献する

社団法人八重山青年会議所の担い
2010年、社団法人八重山青年会議所は創立49年目を迎えます。この長い年月の中、先輩方、また現役である私たちも自己の研鑽と八重山の発展に貢献するという思いから、この組織をつくり上げてきました。これまでの先輩方からの引き継いだ地域からの期待や信頼を基に私達は様々な活動しています。
私が入会してからも新石垣空港早期建設にかかる運動や八重山の産業まつり、大相撲八重山場所など私達だけの力ではなくこれまでの八重山JCの活動の上にこれらの事業を行うことが出来たといえるのではないでしょうか。経験や実績、自信も足りない私達若い世代が地域や行政、他の団体から期待され、事業を企画実行できるのも八重山JCの歴史がそれを可能とし、これこそが私達の財産なのです。
この大きな財産をより大きくし、未来へと引き継いでいくことが社団法人八重山青年会議所である私達の担いなのです。

JC活動への動機
会員拡大や、JCについて知らない方々へJCを紹介する際に私自身うまく説明できなかったことがあります。もちろんJCでの経験が足りなかったこともありますが、他のボランティア団体などと違い単一の事業を行なう為だけの組織ではないからです。私達はまちづくりだけを行なうわけではなく、環境問題だけに取り組むのではなく、これらすべてのことを取り組むことができる組織だからです。40歳以下の若手の社会人が集まり「明るい豊かな社会の実現」に向けての様々な事業を行なう事は、地域の為だけではなく私達自身の未来の為であり、それがこの社会に生かされている私達の青年会議所活動を行なう動機であり、八重山への貢献です。
この八重山への貢献という動機から、これまで社団法人八重山青年会議所では様々な事業を行ない、近年はさらに多くの公益事業を行なっているのはこのような理由からです。会員ならだれしも個々の損得だけでなく、純粋に地域をより良くしたい。という思いを持ち、それを受け止め、また修練という自己の研鑽をおこない人材育成を行なうのが青年会議所という器だとおもいます。

地域社会への貢献とJayceeの必要条件
2010年度の社団法人八重山青年会議所において私は公益事業とそれに伴う会員拡大を大きな柱にします。
企業では商品やサービスを消費者に提供し、その代価から得られる付加価値(利益)を基に事業の継続が図れます。組織であるからには存続し続けることが重要であり、私たち社団法人八重山青年会議所も地域をより良くするために存続し続けることが重要です。例えるなら、この企業における商品が私達の事業であり、得られる利益が会員拡大です。JCでは会員は顧客でありスタッフですが、会員が自ら行なう事業から満足を得られ、また地域が求める時代を先取りし、事業を行なうことで地域社会へ貢献し、その意義を広めていきます。その結果として同じ志を持つ青年に入会してもらい。八重山の為に共に活動していきたい。
はからずもこの数年で社団法人八重山青年会議所をこれまで担っていた方々が卒業します。現役である私達が社団法人八重山青年会議所を担い、発展させていかなければなりません。その為にもこれまでの行なわれてきた事業に劣らない地域に貢献する事業を行なう必要があります。その十分条件として地域への貢献であり、必要条件として会員の修練による向上です。その結果として会員拡大があるのです。
スローガンに2010年度の社団法人日本青年会議所の会頭の所信から「心の月」という言葉を拝借したのもまさに私達の必要条件だからです。

曇りなき 心の月を 先だてて 浮世の闇を 照らして行くぞ (伊達政宗)

人により解釈は様々ですが、私は「心の月」を自分の信じる道、またはアイデンティティと理解しています。会員それぞれが明確に「心の月」を持ち自己の修練を通して地域への貢献を行なうことが「明るい豊かな社会の実現」へと繋がるでしょう。

地域振興への取り組み
地域振興は社団法人八重山青年会議所のもっとも重要な事業です。地域の抱える問題は多肢にわたり、この問題は最終的に島々の経済のどのようにしていくか、そこに集約されていくと思います。現状で八重山は公共事業、農林水産業、観光業に支えられています。
デフレーションと内需の活力不足が原因の不況が八重山にも直撃し、公共事業の削減、観光消費の伸び悩みなどの問題が影を落としています。民間需要の活力の低い現状では、やり玉に挙げられる公共事業もマクロ面では需要の拡大の為には重要で、いわゆるバラマキといわれる公共事業にも意義はあります。しかし社会インフラが整い始めた日本においてその手法の転換が望まれ、それが政権交代に繋がった要因にもなったと思います。
しかし私達の八重山において、交通、流通にハンデキャップを抱え、産業の確立に必要なバックボーンとなる消費地もなく、また資源や土地面積もない島々が経済を回転させるためには現在の産業構造以外のとりえる選択枝は多くはありません。
地域振興、またまちづくりにおいて海洋基本法などを利用し離島のハンデを利点と捉える視点での公共事業や、八重山が観光地としてより魅力を向上に取り組むことにより、継続して発展できるように住民や行政とともに考え行動していきます。

さらに2007年度から社団法人八重山青年会議所が運営している、八重山の産業まつりは年々内容、規模が充実し出展者のレベルアップや来場者の満足度も向上しています。出展者には販売・広報・競争の場の提供を行なえる八重山では貴重なイベントに成長しています。農林水産、製造、建設、サービス業など八重山で経済活動を行い、付加価値を生み出している産業をさらに盛り上げ、その中で民需関連の製品、商品、サービスの向上をはかることができ、それが生活の質向上や観光の魅力向上にも繋がっていきます。八重山の産業まつりが新たな商品・サービスを生み出す土壌となり、八重山の産業振興に貢献できるように事業を運営していきます。

八重山を時代に合わせ、変化を促しイノベーションを生み出していくことが私達社団法人八重山青年会議所の地域振興への取り組みです。

地域を導く政治意識向上
2010年は4年ぶりの選挙の年です。石垣市長選挙にはじまり参議院選挙、石垣市議会議員選挙、沖縄県知事選と続きます。これまで2002年の石垣市長選挙を皮切りに八重山において社団法人八重山青年会議所が公開討論会を開催してきました。
近年、社団法人日本青年会議所でもマニフェスト型公開討論会を推進しています。高度成長期においては成長という大きな力と希望が様々な問題や、ニーズを包みこんでいましたが、成熟期ともいえる現在、生き方や価値観は多様になり、人口や財源が乏しい中、地方の自治体は地域の発展に力を発揮できていないのが現状です。私達は民主主義の日本において主権者であり、私達の意志が政治を方向付けます。
満ち足りれば政治に関心が持てなくなるのは世界共通ですが、たとえ投票に行かなかったとしても現在の政治を選択したのは私たちです。これから道州制などの制度が実施される地方分権の進む地方自治について私達は真剣に考える必要があります。人口が減っていく中、活力を維持していくには八重山はより魅力的な島々でなければならないのはあきらかであり、どのような地域にしていくか、主権者としての意思を示すのが選挙です。
私たちがマニフェスト型討論会を推進するのも旧来の地縁・血縁での選挙ではなく、政策によって住民の意思を政治に反映させるのが目的です。数度の選挙を経て公開討論会も定着し、認知をされて来たと思います。
今回の選挙においても、よりわかりやすく、住民の方々が政策本位での投票行動がとれるように、また私たちの考えるまちづくり、地域経済振興や人材育成、生活の質向上について選挙の争点となるよう公開討論会の工夫をしていきます。

次世代を担う人材育成
私たちの八重山をより良くしていくためには人材育成が欠かせません。社会組織を担うのは人であり、現在少子高齢化などにより量的な拡大は望めず質の拡大に向けての人材育成はさらに重要になってきます。将来の産業を担う目的で開催している高校生市場の中で事業の企画や運営についての体験が、将来の仕事に繋がることでしょう。
また八重山、特に石垣市の学力水準は問題として取り組まなければなりません。学力低下の原因は様々だと思います。学校、親、地域等それぞれに問題はありますが、私達青年会議所でも地域として子供たちに勉強の楽しみや、大切さを伝えることをしていきます。将来を担う子供たちの可能性を広げる学力向上は将来への投資であり、様々な取り組みを通して次世代の地域に貢献できる人材育成を行ないます。

公益事業を担う組織として
先にも記したように、事業の柱として、公益事業を行なうために組織もそれに向けて変化させていく必要があります。現実にどのようなかたちで公益社団法人資格の取得が進むかはこれからの状況しだいですが、地域に対しての、またJC以外の方々とともに活動を行なうのに対応した組織が必要です。本業を抱える会員がそれぞれ与えられた役割と使命を担い。それが円滑に遂行できる組織のあり方を模索していきます。
多くの新しい会員を得、新たな世代の新しい組織を構築するために委員長をはじめ会員全員の意識と士気を高揚させていく組織が私たちの求め、必要としているあり方だとおもいます。

最後に
青年会議所は人材育成を含めた地域への貢献を行なう組織であり、それは会員それぞれが目的意識と社会への奉仕の心をもとにさまざまな事業を行ないます。組織としてそれぞれ地位と責任、役割と義務が課せられますが、それぞれが与えられた使命とともにハーモ二ーを奏で調和することでより良い街づくりと誇れる地域づくりができ、その貢献への喜びが私達の活動動機です。2010年の1年間だけでなく、次へと続いていく青年会議所活動を皆で築きあげていきましょう。

基本方針
●次世代へとつづく地域づくりへの事業
●政治参加を促進する市長・市議会議員選挙公開討論会への取り組み
●若い世代の就労意識、企業家育成へ向けた事業の開催
●学力低下の問題解決に寄与する事業の開催
●産業振興を旗印に地域益となる産業まつりの開催
●各種公益事業を円滑に遂行するための組織最適化への取り組み